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メンバーインタビュー:いしづかさんがAppSheetで配食用アプリを作った話

こんにちは!かわぐちです。
コープさっぽろDXの取り組みをわかりやすく発信するため、不定期でメンバーへインタビューを実施します。
今回は、いしづかさんに配食事業部と協力してAppSheetでアプリを作った話を聞きました。
経緯や苦労したこと、コープさっぽろならではの面白さなどを伝えていければと思います!

―配食事業部と協力してアプリを作った経緯を教えてください。

まず簡単に配食事業部について説明しますね。コープさっぽろには、お弁当を届ける配食事業部という部署があります。
その部署で「夕食宅配サービス」を行っており、その日の配食先の情報(配り先、メニュー、置き配かどうか等)をドライバーさんが毎日、紙で出力し配送作業をしています。
配達終了後に事務所に戻って配送履歴を打ち込む作業なども発生しています。
こうした作業の自動化と今後のサービス拡大と、ドライバーさんの使い勝手向上を含めてアプリを作ることにしました。


―アプリ開発(AppSheet)は得意分野ですか?

得意かどうかでいくと「めちゃくちゃ得意」ではないです。笑。
前職もシステム関係ではありましたがコンサルだったので、自分でガリガリ開発という感じではなく、プロジェクト管理とか調整役とかがメインでした。
ですから相手のニーズを引き出す方が得意です。
僕の意見ですけど、実際の現場とのシステムに関するやりとりは、“引き出す方”が大事だと思います。
今回のアプリ開発もまさにそっちが重要でしたね。

― そこに「おもしろかった」理由がありそうですね。

そうですね。
1つは、このアプリを使う事業部の方々と“一緒に”考えながら作れたという感覚です。
「こういうの作ってね(書類渡す)」「はい(書類見ながらPCに向かう)」っていう発注的な感じは全然なかったですね。
コープさっぽろのデジタル推進本部の仕事は、どこ見てもそういう一方通行的なやりとりは感じないですね。

― 一緒にとは、たとえばどのような?

打ち合わせで主に話し合ったのは、作ってほしい形じゃなくて、もっと手前の話です。
事業部側の「こういうことを解消したいんだよね」とか
「こういうところで、もたついてるんだけど」という話からのスタートで。どう困っていて、どうすればそれをシステムで解決できるかという話をたくさんしました。
現場も何度も見に行かせてもらって、配達車の助手席に乗って見学もしてきました。

― 現場見学での収穫はありましたか?

たくさんありました!
おもしろかったのが、熟練のドライバーさんに同乗させてもらいましたが、顧客情報が全部頭に入っているんです。動きに全くムダがなく、流れるように次々配達していく。配布されている顧客の用紙もほとんど見ません。職人の域です。笑。
「あー、こういう方々の動きを妨げるアプリは作っちゃいかんな」とは強く思いましたね。

それでもイレギュラーな配達予定はたびたびあり、
そういうときは職人でも用紙に立ち返ることもある。
あと何かの事情でいつもと同じ場所に置き配できなかったとか、
その場で「次のお弁当はやっぱりこれに変更したい」と
お客さまに言われることもあって。
今まで配達担当はそういうことを全部紙に手書きし、職場に戻ってからPCへ入力していたんです。
それで、アプリに「メモ機能」をつけることにしました。
スマホでチャチャッと入力すればメモ完了、みたいな。

― 同乗したからこそ、現場に合ったアプリを提案できるようになったと。

そうですね。
現場を知ってはじめて、現場の人が「使える」アプリを作れます。
だからもっと言うと、現場の人が一番課題が分かっているので、
理想としてはノーコード、ローコードで作れるような、このくらいのレベルのアプリなら僕らにオーダーするんじゃなくて、
各事業部が開発できるようになるといいよね、
というのがシステム部の最終目標にもなっています。

― AppSheetなどを今まで全く触ったことがないような人でも作れるようになりますか。

大丈夫です、なります!
AppSheetはコードが書けなくても作れて、実はそんなに難しいものではありません。
知識がなくても「やってみよう」という気持ちがあれば作れるようになります。
実際に今回のアプリ開発でも、配食事業部の方々は
一旦開発の過程をひと通り見たことで、もうだいぶAppSheetをさわれるようになっています。

― 現場の方がAppSheetを使いこなせるために、配慮した部分はありますか?

今回は、事業部の方々と週1ペースで打ち合わせして3~4カ月、
トータル50~60時間くらいで作れました。
その間、事業部からは現場のニーズを話してもらう一方、僕もシステムを作る工程をあえて画面で見せて、操作・説明しながら話す、
というのを意識していました。


事業部の方も、僕らが1つひとつの工程を丁寧に伝えていくことでどんどんAppSheetの仕組みを理解していきました。
アプリって、使いながら、より使いやすいようにカスタマイズしていくものじゃないですか。

AppSheetなら機能も追加しやすいし。そうしたカスタマイズはもう事業部側主体で、できるところはどんどん編集していただくことにしています。
僕にはカスタマイズの内容を知らせてもらうだけでOKという流れです。

―石塚さんは事業のことを知っていき、事業側はデジタルスキルを上げていく。お互いに良い関係ですね。

こういう一方通行じゃないことが大事だと思っていて、僕はそういう仕事の仕方が好きですね。

― アプリ導入後の、現場の反応はどうですか?

昨年10月から試験導入しました。
今は全体に導入はしたものの、正直まだ、配達員全員は使いこなせていません。やっぱりまだまだスマホが苦手な方もいますので
でもちゃんと使ってくれてる方々もたくさんいて、嬉しい声はこちらに届いてますよ。


紙がいらなくなって見やすくなったとか、
メモ機能を「マイクでしゃべって入力できるからすごくラクだ!」っていってくださる方もいて。
その話を聞いて僕は、「あ、そっかそういうこともできるよね」って逆に思いました。笑。

―笑。使ってくれてる話が聞けるのはうれしいですね。

はい。あとこのアプリは今までドライバーさん個人の経験に頼っていた部分がシステム化されているので、
これから配達を始めるビギナーの方にとって、業務の敷居を下げられたんじゃないかなぁと。
今後、慣れてない人のために配達先の地図を見られるようにしたいなとも考えています。

― 今まで働いていた方だけでなく、未来に配食で働く方にもうれしいアプリなのですね。お話を聞いて、事業と一緒に作ったおもしろさが良くわかりました。ありがとうございました!

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