コープさっぽろも取材してもらった、酒井さんを逆取材!!「日本のDX最前線!」
こんにちは!にーおかです!
みなさん!最近DX界隈で話題の本をご存知ですか?
それは、今月7日に集英社から販売された「ルポ 日本のDX最前線」です!
実はコープさっぽろも取材をしていただいており、最初の項目にて紹介をしていただいています!!わーい!ありがとうございます!!
な、な、なんと!今日は著者の酒井さんに、取材をしてみてどう思ったのかや、コープさっぽろに対して思ったことなど、赤裸々にお話いただきました!!
ー本の出版おめでとうございます!!率直な今の気持ちを教えて下さい。
酒井:ありがとうございます。元々本を書いてください!っていう依頼が来たときに、正直言って「書きたい」って思っていなくって。私は別にDXをやってきた人ではないし、単に取材している分際でDXのなんたるかが書けると思えなくて。
仮に、出版社側が私に対して、「日本はIT後進国だ」みたいな表現を求めているんだったら、絶対やりたくないなって思ったんですよね。
私は、今まで取材させてもらった人たちとか、対馬さんやコープさっぽろの人たちにも、すごく可愛がられて育ててもらってきたから、そういう人たちに対して、不義理みたいな書き方はしたくないな。って思ったんです。
そんなときに、とある方に相談をしたら「DXだけじゃなくて、それを取り巻く人間ドラマとか人間像みたいなのを書けたら、酒井さんらしくて面白いんじゃない。」って言ってもらったんですよね。正直、何が酒井さんらしいのかはちょっとよくわからなかったんですけど(笑)そういうのだったら私が書いても許されるかなって。書いても良いのかな。って思えたんですよね。そんな形で本を書き始めたのですが、コープさっぽろは本当に一番最初に書きたいと思った組織なんです。
この本って、政府編と企業編の前後編の予定になってるんですけど、コープさっぽろは企業編の一番手にさせてもらっていて、10ヶ月ぐらい取材しているのかな。なので、度々北海道に訪問させていただきながら、書きたいと思った人間味というか、仲間感を一番表現できるのは、コープさっぽろだろうな。って真っ先に思えるぐらい、コープさっぽろは楽しく取材させてもらいました。
(取材中の一コマ、酒井さん冷凍庫の中で)
ー具体的にコープさっぽろで人間味を感じるところってどういう所ですか?酒井:コープさっぽろのそもそもの成り立ちからして、人間味に溢れてるじゃないですか。そういう歴史から今回書かせていただいているのですが、DXに関連するところで言うと、対馬さんと長谷川さんの出会いや、田名辺さん、丸本さん、高田さん、北村さんが仲間入りした経緯についても書いてるんですよね。対馬さんが、「この人とコープさっぽろを変えたい」って思ったきっかけについてとかですかね。あとは、緒方さんが「DXでコープさっぽろがもともと得意とする『助け合い』を進化させる」って言っていて。その表現もすごくないですか。新たな価値とか、イノベーションとかじゃなくて、助け合いですよ。そういうところも本当に人間味を感じる所だったりします。
DXの方法論や、技術論ってよく聞くと思うんですけど、方法論って1年も経てば色あせたり、移ろいゆくものじゃないですか。でも、人間味とか人間模様の話って色褪せないから、1年後にこの本を読んだとしても読んでも、きっとそこだけは古さを感じないんじゃないかなって思うんですよね。私は普段ネットで記事を書いているので、「後世に遺そう!」みたいな気持ちってあんまりないんですけど、今回は書籍なので2021年時点の雰囲気を「遺す」というのも意識してみました。
ー書籍の一部を読ませていただいたのですが、酒井さんが普段WEBメディアに投稿している記事とは、また違う印象を感じたのですが、読者を意識して変えられたのでしょうか?
酒井:そうなんですよね。今回、本を出版するにあたって出版社の方々と議論したポイントが実はそこで。私は、IT専門メディアにいたので、IT関連の用語とかもそのまま書いていたんです。例えばなのですが、IT業界に居ると「レガシーシステム」って、「古い」とかあまり良くない印象を持つ言葉ですよね。でも、一般社会ではオリンピックの印象も強いからか、「レガシー」っていい意味で使われるイメージなんですよね。なので、「酒井さんがレガシーをネガティブな意味で使っているのに違和感を持つ読者もいるだろう」っていうフィードバックを出版社の方がらもらったんです。「レガシー」という単語一つをとってもですが、「単語の意味に対しての共通認識」が、今回の本を読む方とは違う場合があるというのを、そこですごく感じたんですよね。ただ、ITの専門用語について細かく説明しすぎるるのは、読者を信用していないということにもなるし、注釈だらけにしたら読みにくくなる。だからなるべく注釈を入れずに地の文や前後の文脈で用語の意味がわかるように書いてみたつもりなのですが、そんな議論がすごくいっぱいあったんですよね。文芸を得意とする出版社にとっても、DX本はチャレンジだったと思います。
でも、せっかく本を出すのであれば”出版社のいいなり”になった本にはどうしてもしたくなくて。本の中でも、DXに不可欠なこととして、たくさんの方が「主体性を持つこと」や「ベンダーやSIへの丸投げ体質を見直すこと」を挙げています。その思いを一番近くで聞いたわたしがそれをおろそかにしたらいけないなと。手元に届いた本に付箋をつけてるんですけど、この付箋、実は私が「なんかやっぱりいやだな」と感じる表現に落ち着いている箇所だったりするんですよね。なので、たくさん売って増刷の時にそこは直したいですね。
ーたくさん買ってもらいましょう(笑)
酒井さんの「ルポ 日本のDX最前線」には、コープさっぽろだけではなく、全国のいろんな企業のDXが”人間模様”とともに描かれています。
とっても読みやすく、すいすい読めてしまうので、ぜひみなさんお手にとってみてくださいー!!
そして、コープさっぽろの章もぜひご覧くださいー!!!