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コープさっぽろのIT領域を担う人財を求めて。はこだて未来大学の学生に向けてインターンシップを実施

コープさっぽろでは、人財育成部が中心となり年に数回、道内大学へのインターンシップを開催しています。システム部でも、今回で2度目となる「公立はこだて未来大学」へのインターンシップを8月23〜31日に実施しました。

参加学生の「就職活動を前に、視野を広げられた」「コープさっぽろの事業に対する理解が深まった」といった感想からも、学びが多かったことが伺える今回のインターンシップ。

そこで、人財育成部の岩本貴男さん、デジタル推進本部システム部の川口太輔さんに、インターンシップの狙いや具体的なプログラムの内容、今後の採用活動に向けた意気込みについて伺いました。

システム部が新卒採用で求める人物像とは?

ー コープさっぽろの新卒採用状況と、今回のインターンシップ開催の背景について教えてください。

岩本:コープさっぽろ全体では、毎年新卒を50名程度採用しています。そんな中、システム部としては新卒の求人を募集しておらず、2022年までは中途採用のみに留まっていました。

今後、コープさっぽろのDX化を進めるためにはIT人財の採用強化が不可欠です。「小売業界の情報システム」という仕事に興味を持ってもらい、将来的に新卒採用に繋げることを目的に、昨年に続き、はこだて未来大学へのインターンシップを開催しました。

コープさっぽろがシステム領域で求める人物像は、通常のシステム系の職種で必要とされる人財とは少し異なります。「つなぐ」をテーマに北海道で小売を営む弊協が求めるのは、「人との対話から想像する力」。また、現場視点も大切にしています。

インターンシップは、現場とデジタルの両面からコープさっぽろに対する興味や理解も深めてもらうと共に、情報システムの仕事の幅広さを知ってもらう点でも重要な機会と捉えています。

ー 今回のインターンシップには、どのような学生が参加されたのでしょうか?

岩本:大学側で公募していただき、25年度卒業予定のシステム情報科学部の学生3名が参加をしてくれました。

「今の自分の実力を知りたい」「このままIT系の企業に就職するべきか悩んでいる」など、今後の進路に課題を感じているようでした。インターンシップをきっかけに、やりたいことを明確にしたり、視野を広げたりといった目的を持って参加していましたね。

現場のリアルな課題解決を目指して、体験型ワークに挑戦

ー インターンシップのプログラムを企画する際に、工夫した点を教えてください。

岩本:「コープさっぽろシステム部で必要な価値観を10日間で学ぶ」をインターンシップのゴールとして設定し、学生達にはまずコープさっぽろの事業に触れてもらい、その後システム部の仕事をイメージできるような体験ができたらと考えていました。

そこで、研修前半はまず、函館市内にあるコープさっぽろの店舗や宅配センターを訪れ、実際に宅配や販売業務などを体験してもらいました。その日のうちに、「課題を見つけ、どうすれば改善できるのか」というワークを実施したことで、想像力を鍛えることができたと思います。

後半はシステム部の職員にも加わってもらい、IT業界全体の流れや情報システムの仕事についての理解を深めました。具体的には、アイスブレイクとして採用した農業経営カードゲーム(農トレ)や、情報システム部の仕事体験を目的とした演習、CIO長谷川さんの講演会などを実施しました。

農トレの様子

ー 学生達が取り組んだ「演習」について詳しく教えてください。

川口:架空の生活協同組合「はこコープ」の情報システム部職員になりきり、業務に使える効果的なITの利用方法を考えるというワークです。

課題では、今話題のChatGPTを使いましたが、目的はChatGPTを上手く使いこなすことではありません。それよりも重視したのは、演習を通してコープさっぽろシステム部の「仕事の本質」を理解し、体感してもらうことでした。

私たちシステム部は、幅広い分野において「ゼロイチ」を生み出すクリエイティブな仕事を求められます。そのためには、単に言われたものを作るだけではなく、自発的に課題を見つけて改善していく「思考力」が必要です。

学生達には、店舗や工場見学で感じた課題に対して、「デジタルの力を使えばここが改善できる」「システムで自分たちの生活をより良くしたいよね」と、自ら提案する体験を味わって欲しかったんですよね。

参加者・主催者双方にとって「学び」の多いインターンに

ー 演習発表では、具体的にどのようなアイデアが出ましたか?

川口:商品開発や販促、業務効率化の壁打ち役としてChatGPTを利用する施策のほか、ChatGPTをプログラミングした店頭販売ロボットを導入する案など、学生ならではの柔軟なアイディアが多くみられました。

中でも印象に残ったのは、ChatGPTを利用した自動返信の提案です。自動返信の場合、文言が機械的になりがちですが、条件に「おもしろい要素を含む」とChatGPTに指示したことで、思わず笑顔になる返信内容が生成されました。学生達の発表により、普段仕事をしていると忘れてしまいがちな「遊び心」の大切さに気づきましたね

岩本:発表を聞いた各事業の担当者からは「鋭い提案だった」「学生達の発表を参考に、明日から店舗で試したい!」というポジティブな感想もたくさん出ました。学生達はスキルや知識が十分に備わっていなくても、自分達で課題を見つけ仮説立てし、ITの力で解決案を形にしてくれました。3人の斬新な発想に驚きましたし、私自身も学びの多い時間でしたね

ー インターンシップを終えて、学生達からはどのような感想がありましたか?

岩本:学生達からは、「これから始まる就職活動に向けて、視野が広がった」「凝り固まっていた考えがなくなり、学びの多い時間だった」などの感想が寄せられました。

また、現場で業務を体験してみて「コープさっぽろの仕事は大変だけど、世の中でいかに必要とされているかがわかった」と、学生達が口々に言っていたのが印象的でした。宅配体験中に組合員さんからお声がけいただいたことで、「こんなに感謝される仕事があるんだ」と身をもって感じてくれたようです。

「コープさっぽろ」の魅力を伝え、システム部に関心を持つ学生を増やしたい

ー 今回のインターンシップを終えての感想や、来年度に向けて意気込みがあれば教えてください。

川口:私は、はこだて未来大学のOBということもあり、採用側の人間というより大学の後輩として学生達と接していました。もちろん参加してくれた学生がコープさっぽろの仲間に加わってもらえたら嬉しいですが、将来について考えるきっかけや進路相談の悩みを解決する場になるだけでも、インターンシップを開催する意義はあると考えています。

システム部にはさまざまな大学出身者がいるので、今後はOBを巻き込んで複数の大学で合同でインターンを企画したり、札幌にあるコープさっぽろ本部に学生に集まってもらったりするのも面白いですね。

岩本:私は約1週間学生達とともに過ごし、食事も一緒に行ったりしていたので、最終日は寂しくて離れがたかったですね(笑)。

北海道の生活を支えるコープさっぽろの事業は多岐に渡り、解決すべき課題も一つひとつがダイナミックです。インターンシップを通して、スーパーや宅配事業だけではないコープさっぽろも知ってもらい、システム部で活躍したいと思う学生をもっと増やしたいです。来年度は、今回のプログラムの内容を活かしながら、実際の採用に繋がるよう更にブラッシュアップしていきたいですね。

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