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技術顧問の道(1)技術顧問を引き受けるまで

はじめまして。株式会社えにしテックの島田と申します。
ご縁があって、2022年末からコープさっぽろデジタル推進本部の技術顧問を務めています。

技術顧問をすることになった経緯や今何をやっているかを書いてほしいという話を、コープさっぽろDX(note)の担当をしているかわぐちさんから受け、2回にわけて、そのあたりのことを書かせていただきます。

1回目となるこの記事では、技術顧問を引き受けるまでと、引き受けるにあたって考えたことについて記述します。

ポイント・ステージ制度の統合プロジェクトの技術支援

コープさっぽろの仕事に携わらせていただいたのは、ポイント・ステージ制度の統合プロジェクト(以降、ポイント統合プロジェクト)からです。

「オールコープ」を目指して。ポイント・ステージ制度の統合への道のりとこれから

プロジェクトに加わったのは、上記記事の林崎さんと同じくらいのタイミングで、2021年11月からです。コープさっぽろには小笠原さん(※1)をはじめ、古くからの知り合いが何人か入協していて、そうしたご縁からプロジェクトの支援を要請され、参加することになりました。

※1.  組合員さんの体験に貢献するための機能開発プロジェクトを推進!!~入協1年目エントリー:小笠原さんの場合|コープさっぽろDX

ポイント統合プロジェクトでは、技術的な部分に責任を持つ立場として、約1年半に渡って次のような活動を主に行いました。

  •  ソリューション全体のグランドデザイン

  • アーキテクチャ設計(論理、物理、配置)

  • 新規に開発が必要になったアプリケーション群やAPI等のデザインドキュメントや技術選定

  • 開発チームのオンボーディング

    • GitHub、Vue3、TypeScript、Go言語などこのプロジェクトで採用となった技術要素についてプロジェクトに即した形でのチュートリアルを準備し、ワークショップの実施

    • 開発初期の伴走

  • 開発環境の構築手順作成

  • CIの構築

  • AWS CDKを用いたインフラの構築

  • 開発や運用のサポート(適宜)

上記は最初から島田の責務としてあったというよりは、プロジェクトの状況に応じて必要が生じた際に担当できる人がいない部分を適宜拾って担当していったという感じでした。

ふりかえってみると、このプロジェクトでは実に色々なことを担当していたのだなあと感じます。ですが、これは島田一人でできるような話ではなく、林崎さん(※2)という信頼でき頼りになる方がPMをしてくれていたり、こもりさん(※3)はじめプロジェクトメンバーの皆さんとの二人三脚があってこそ出来た仕事だったと思っています。

※2. 入協エントリー:林崎さんの場合|コープさっぽろDX
※3. 入協エントリー:こもりさんの場合|コープさっぽろDX

技術顧問の打診をもらって

ポイント統合プロジェクトのリリースが見えてきた2022年12月に、デジタル推進本部の技術顧問の打診をいただきました。

大変ありがたいお声がけではあったものの、技術顧問という立場がデジタル推進本部で何をするどんなポジションかという明確な定義が存在していなかったこともあり、いったん考えさせてもらうこととしました。

検討に際して、次のような活動を行いました。

  • コープさっぽろを知る

    • 自分ごととして組織を支援できるためには、その組織の一員になる気持ちを持つことが大事だと考えています。そのため、タッチできるさまざまな情報にあたって、コープさっぽろの理解に努めました。その中で読ませていただいた『コープさっぽろ思い出の小箱』は、コープさっぽろの価値観や理念がわかる、大変参考になる資料でした。

  • 一人ひとりを知る

    • 組織そのものの理解だけでなく、組織の構成員たるメンバーの人たちが今何を感じ、考えて仕事をしているのかを理解することも大事だと考えています。そのため、所属するエンジニアの方たち一人ひとりと会話・インタビューする時間をいただきました。

『コープさっぽろ思い出の小箱』。コープさっぽろの歴史や価値観、文化などについて学べる

上記を通して、「コープさっぽろの伝言(新理念体系)」に共感したこと、この「コープさっぽろの伝言(新理念体系)」というとても良い組織の北極星がデジタル推進本部の中で十分な動機として機能できてないように感じられる状態が勿体無いと思ったこと、組織運営やエンジニアリングの支援を通じて島田がその架け橋になれる余地を感じれたことなどから、自分にできる貢献を探りつつ実践させていただくという形で技術顧問を引き受けさせていただきました。

コープさっぽろの伝言(新理念体系)

技術顧問として考えていること

コープさっぽろの事業の軸は「人と人をつなぐ」「人と食をつなぐ」「人と未来をつなぐ」です。デジタル推進本部の役割は、この「つなぐ」という部分を、「安心」と「革新」の両方を軸に実現・発展させていくことだと捉えました。

  • 「安心」

    • 組合員が安心してサービスを利用できるように、システムを維持する(Ops)

  • 「革新」

    • つながりをよくする/つながりを強固にする/より安全につなぐ/より広くつなぐために、システムを発展させていく(Dev)

その役割を、「コープさっぽろの伝言(新理念体系)」にある7つの「コープさっぽろが大切にすること」を大事にしながら組織として実現していく。

技術顧問という役割を通して、そうしたデジタル推進部の実現・維持に貢献したいと考えています。まだまだ足りていないところもありますが、そのためにできるだけのことをやっていこうと考え、2023年のはじめから今日まで、技術顧問を務めさせてもらっています。

技術顧問を引き受けるまでの話は以上です。次回は、技術顧問としてこれまで具体的にどんな活動をしてきたか、今現在しているかについて書いていきます。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー後編の記事はコチラからーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

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